上肢の筋肉ガイド

 三角筋(さんかくきん)

【働き】
肩関節の屈曲、伸展、外旋、内旋、外転。
(脇を閉める以外の肩関節の運動)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・鎖骨外側1/3、肩峰、肩甲棘
停止・・・三角筋粗面

【神経支配】
腋窩神経(前枝)C5~C6

【三角筋とは】
いわゆる肩と言われるところの表層部にある筋肉になってきます。筋繊維が前部・中部・後部と3方向に別れており肩関節での内転運動以外の働きがあるのが特徴になります。筋肉自体に厚みもあるために肩関節を保護する役目も果たしています。
また、三角筋の損傷は四十肩・五十肩と同じような症状を出してきます。

【関連筋肉】
ー肩関節の屈曲筋ー
大胸筋
上腕二頭筋
前鋸筋

ー肩関節の伸展筋ー
広背筋
大円筋
上腕三頭筋

ー肩関節の外転筋ー
棘上筋
前鋸筋
僧帽筋


ローテーターカフ筋

棘上筋(きょくじょうきん)

【働き】
肩関節の外転。
(ウデを横に挙げる)

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【起始停止】
起始・・・棘上窩
停止・・・大結節

【神経支配】
肩甲上神経C5~C6

【棘上筋とは】
肩甲骨上部にある肩甲棘より上部を覆うような感じに位置する棘上筋は肩関節の外転障害には一番疑いがかけられる筋肉の一つになってきますので、”四十肩・五十肩”の原因としては重要な筋肉となっています。
また、棘上筋腱はローテーターカフ筋の中でも一番断裂をおこすことの多い腱にもなっています。

【関連筋肉】
ー肩関節の外転筋ー
三角筋
前鋸筋
僧帽筋

棘下筋(きょくかきん)

【働き】
肩関節の外旋。
(手のひらを正面に向ける感じ)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・棘下窩
停止・・・大結節

【神経支配】
肩甲上神経C5~C6

【棘下筋とは】
肩甲骨下部に位置する肩甲窩の大部分にある棘下筋でありますが、棘上筋の次に問題を起こすことが多い筋肉になっています。肩関節の外旋・内旋時に痛みや違和感などが発生する場合は原因の一つと考えられる筋肉になってきています。

【関連筋肉】
ー肩関節の外旋筋ー
小円筋
三角筋

小円筋(しょうえんきん)

【働き】
肩関節の外旋。
(手のひらを正面に向ける感じ)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・肩甲骨外側縁
停止・・・大結節

【神経支配】
腋窩神経C5~C6

【小円筋とは】
この筋肉は棘下筋の下方に位置し筋繊維も平行になってきており、筋肉の形状は円柱状に近い形をしており上腕骨を内外旋運動時には脇のあたりで触診することが可能になってきています。
肩関節回旋筋腱板の一つになります。

【関連筋肉】
ー肩関節の外旋筋ー
棘下筋
三角筋

肩甲下筋(けんこうかきん)

【働き】
肩関節の内旋。
(手のひらを後面に向ける感じ)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・肩甲下窩
停止・・・小結節

【神経支配】
肩甲下神経C5~C6

【肩甲下筋とは】
この筋肉は他のローテーターカフ筋とは少し異なる感じのことが多くあるのが特徴になっています。肩甲下筋以外のローテーターカフ筋は肩甲骨のオモテ側に付着していますが、この筋肉は肩甲骨のウラ側である肩甲下窩に大きな三角形の形をし付着しています。
また、ローテーターカフ筋の中では唯一、肩関節での内旋の働きがあるのも特徴になります。触診自体は容易で脇のあたりから行うことができるのですが、広背筋・大円筋との区別は困難であります。

【関連筋肉】
ー肩関節の内旋筋ー
大胸筋
広背筋
大円筋


大円筋(だいえんきん)

【働き】
肩関節の内転、伸展、内旋。
(脇を閉める、アデを後ろに挙げる、手のひらを後面に向ける感じ)

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【起始停止】
起始・・・肩甲骨下角
停止・・・結節間溝

【神経支配】
肩甲下神経(下部)C5~C6

【大円筋とは】
大円筋はローテーターカフ筋と同様に肩甲骨に付着している筋肉なんですが、ローテーターカフ筋のくくりの中には入っていません。筋肉自体は扁平かつ分厚い形状をしているのが特徴になっており、広背筋の腱とも融合しています。

【関連筋肉】
ー肩関節の伸展筋ー
広背筋
三角筋
上腕三頭筋

ー肩関節の内転筋ー
広背筋
大胸筋
上腕三頭筋

ー肩関節の内旋筋ー
肩甲下筋
大胸筋
広背筋


上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)

【働き】
ヒジ関節の屈曲、回外。肩関節の屈曲。
(ヒジを曲げる、ヒジ関節を使って手のひらを前面に向ける。ウデを前に出す)

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【起始停止】
起始・・・長頭:関節上結節
短頭:烏口突起
停止・・・橈骨粗面

【神経支配】
筋皮神経C5~C6

【上腕二頭筋とは】
みなさんがよく知る「力こぶ」といわれる筋肉になります。起始は2カ所になり、短頭は烏口突起から分厚く扁平な腱、長頭は長く細い腱が特徴で最終的には扁平な腱となり付着しています。
働きとしてはヒジ関節に屈曲や前腕の回外という感じになってきます。

【関連筋肉】
ーヒジ関節の屈曲筋ー
上腕筋
腕橈骨筋
長橈側手根伸筋

ー前腕の伸展筋ー
回外筋
長母指外転筋
長母指伸筋

ー肩関節の屈曲筋ー
三角筋
大胸筋
前鋸筋


烏口腕筋(うこうわんきん)

【働き】
肩関節の屈曲、内転。
(肩でウデを前に出す、脇を閉める)

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【起始停止】
起始・・・烏口突起
停止・・・上腕骨内側中央部

【神経支配】
筋皮神経C5~C7

【烏口腕筋とは】
上腕骨に付着がある筋肉の中では一番小さいといわれる筋肉になっているのが烏口腕筋となってきます。起始部である烏口突起は上腕二頭筋も付着しているために筋腱部は融合されています。
また、非常に小さい筋肉ながらも「四十肩・五十肩」や「手のシビレ・肩こり」などにも影響することが多くあります。

【関連筋肉】
ー肩関節の屈曲筋ー
三角筋
大胸筋
上腕二頭筋
前鋸筋


上腕筋(じょうわんきん)

【働き】
ヒジ関節の屈曲。
(ヒジを曲げる)

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【起始停止】
起始・・・上腕骨前面、骨間中隔
停止・・・尺骨粗面の鈎状突起

【神経支配】
筋皮神経、橈骨神経C5~C6

【上腕筋とは】
上腕筋はヒジ関節の屈曲という点においては、同じ働きをする上腕二頭筋に比べると小さいのですが、かなり重要な働きはしている筋肉になってきます。
この筋肉の遠位半分はヒジ関節を被う数個の部分に分けられ、まわりの筋群と結合一体化することもあります。

また、柔軟性には長けているのですが、ケガなどでヒジの屈曲位が続くことで肘関節屈曲拘縮の要因ともなることがある。

【関連筋肉】
ーヒジ関節の屈曲筋ー
上腕二頭筋
腕橈骨筋
長橈側手根伸筋


上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)

【働き】
ヒジ関節の伸展。
(ヒジを伸ばす)

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【起始停止】
起始・・・長頭:関節下結節
外側頭:上腕骨内縁
内側頭:上腕骨後面外側
停止・・・肘頭

【神経支配】
橈骨神経(前枝)C6~C8

【上腕三頭筋とは】
上腕の後面に位置し、いわゆる「二の腕」といわれる部分になってきます。上腕の前面にある上腕二頭筋とは拮抗する働きであるヒジ関節の伸展が主な働きになっています。
起始部は3つに分かれており、その一つの長頭だけが肩甲骨に付着しているのも特徴になります。

【関連筋肉】
ーヒジ関節の伸展筋ー
肘筋

ー肩関節の伸展筋ー
広背筋
大円筋
三角筋

ー肩関節の内転筋ー
広背筋
大胸筋
大円筋


肘筋(ちゅうきん)

【働き】
ヒジ関節の伸展。
(ヒジを伸ばす)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・外側上顆
停止・・・肘頭

【神経支配】
橈骨神経C6~C8

【肘筋とは】
ヒジ関節の後面にある小さな三角形の筋肉で、停止部は上腕三頭筋の連続として考えられることもあります。ヒジ関節の伸展が主な働きなのですが、このヒジ関節進展の働きは上腕三頭筋がメインになっていますので、あくまでも補助的な働きしかありません。
また、ヒジ関節の屈曲時にヒジ関節内の関節包がずれないように外側からサポートする働きもあります。関節包がずれてしまうことは大きな傷害になってきます。

【関連筋肉】
ーヒジ関節の伸展筋ー
上腕三頭筋


腕橈骨筋(わんとうこっきん)

【働き】
ヒジ関節の屈曲。前腕の回外。
(ヒジを曲げる、ヒジから下を外側に捻る)

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【起始停止】
起始・・・上腕骨外側近位2/3
停止・・・橈骨の茎状突起

【神経支配】
橈骨神経C5~C6

【腕橈骨筋とは】
前腕橈骨側で最も表層面に位置し非常に長い筋肉になっています。比較的扁平な筋腹に始まり、そのままの扁平なまま長い腱となり橈骨近位に付着しています。

また、この筋肉はヒジ関節の屈曲という働きがあるのですが、伸筋とともに発達してきたので橈骨神経の支配を受けている珍しい筋肉になります。

【関連筋肉】
ーヒジ関節の屈曲筋ー
上腕二頭筋
上腕筋
長橈側手根伸筋


長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)

【働き】
手関節の背屈、橈屈。ヒジ関節の屈曲。
(手首を起こす、母指側に倒す。ヒジを曲げる)

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【起始停止】
起始・・・上腕骨外側遠位1/3、外側上顆
停止・・・第2中手骨の底

【神経支配】
橈骨神経C6~C7

【長橈側手根伸筋とは】
腕橈骨筋の外側に位置する筋腹をもち、手の第2中手骨に付着しているために手関節の背屈と供に手関節の橈屈の機能もある。
この筋肉の傷害で一番に挙げられるものが”テニス肘(上腕骨外側上顆炎)”にあります。これには短橈側手根伸筋も当てはまってきています。

【関連筋肉】
ー手関節の背屈筋ー
総指伸筋
短橈側手根伸筋
尺側手根伸筋

ー手関節の橈屈筋ー
長母指外転筋
長母指伸筋
橈側手根屈筋

ーヒジ関節の屈曲筋ー
上腕二頭筋
上腕筋
腕橈骨筋

短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)

【働き】
手関節の背屈、橈屈。
(手首を起こす、母指側に倒す)

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【起始停止】
起始・・・外側上顆、橈骨輪状靭帯
停止・・・第3中手骨の底

【神経支配】
橈骨神経C7~C8

【短橈側手根伸筋とは】
この筋肉は長橈側手根伸筋と同じように手関節の背屈という働きがあります。ですが、停止部が手の第3中手骨という違いがあるのだが非常に区別することは困難になっています。
短橈側手根伸筋の傷害としては長橈側手根伸筋と同じように”テニス肘(上腕骨外側上顆炎)”が挙げられます。

【関連筋肉】
ー手関節の背屈筋ー
総指伸筋
長橈側手根伸筋
尺側手根伸筋

ー手関節の橈屈筋ー
長橈側手根伸筋
長母指外転筋
長母指伸筋
橈側手根屈筋

ーヒジ関節の屈曲筋ー
上腕二頭筋
上腕筋
腕橈骨筋
長橈側手根伸筋


尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)

【働き】
手首の背屈、尺屈。
(手首を起こす感じ、小指側に倒す)

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【起始停止】
起始・・・上腕頭:上腕骨内側上顆
尺骨頭:尺骨後面
停止・・・第5中手骨の底、豆状骨

【神経支配】
尺骨神経C7~T1

【尺側手根伸筋とは】
この筋肉は手関節の背屈という大きな働きがあるのですが、それに伴って手関節の尺屈という動きにも関与してきています。
ですが、この尺屈という働きに関していいますと尺側手根屈筋と供に働くことで可能になっていますので、尺側手根伸筋単体での働きではなくなっています。

【関連筋肉】
ー手関節の尺屈筋ー
尺側手根屈筋
小指伸筋

ー手関節の背屈筋ー
総指伸筋
長橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋
尺側手根伸筋


総指伸筋(そうししんきん)

【働き】
第2~第5指の伸展。
(第2~第5の指を伸ばす、反る)

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【起始停止】
起始・・・外側上顆
停止・・・第2~第5指の中節骨、末節骨の底

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【総指伸筋とは】
この筋肉は母指以外4本の指を伸展させる働きがあり、指の伸展に関していえば一番メインで働く筋肉になっています。外側上顆から始まった筋腹は4つの腱へ分岐し、それぞれの指に付着しています。

また、筋肉自体は表層面にあるので触診は容易にすることが可能になります。

【関連筋肉】
ー母指の伸展筋ー
長母指伸筋
短母指伸筋

ー手指の伸展筋ー
示指伸筋
小指伸筋

ー手関節の背屈筋ー
長橈側手根伸筋
短橈側手根伸筋
尺側手根伸筋


長母指伸筋(ちょうぼししんきん)

【働き】
母指の伸展、外転。
(第1指を伸ばす、外に広げる)

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【起始停止】
起始・・・尺骨後外側面
停止・・・母指末節骨の底

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【長母指伸筋とは】
第1指の伸展という働きがある上に第1指の外転時にも機能していますが、長母指外転筋・短母指伸筋の協力があっての働きになります。

また、母指の腱鞘炎という点においては長母指外転筋・短母指伸筋と供に大きく関係しています。

【関連筋肉】
ー母指の伸展筋ー
短母指伸筋

短母指伸筋(たんぼししんきん)

【働き】
母指のMP関節の伸展。母指の外転。
(第1指の第一関節を伸ばす。外に広げる)

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【起始停止】
起始・・・前腕骨間膜、橈骨後面
停止・・・母指基節骨の底

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【短母指伸筋とは】
この筋肉は第1指の伸展という働きがありますが、長母指伸筋の補助的な役割になってきています。

また第1指の外転時では長母指外転筋・短母指伸筋の協力が必要となってきています。母指の腱鞘炎という点においては長母指外転筋・短母指伸筋と供に大きく関係しています。

【関連筋肉】
ー母指の伸展筋ー
長母指伸筋


示指伸筋(じししんきん)

【働き】
示指の伸展。手関節の背屈。
(第2指の伸ばす、手首を伸ばす)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・前腕骨間膜、尺骨後面
停止・・・示指の指背腱膜

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【示指伸筋とは】
指を伸展させる筋肉としては総指伸筋が代表的なものになりますが、第2指だけを単独に伸展させるという点においては示指伸筋になってきます。

【関連筋肉】
ー手指の伸展筋ー
総指伸筋
小指伸筋


小指伸筋(しょうししんきん)

【働き】
小指を伸展する。小指を外転する。
(第5指を伸ばす、外に広げる)

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【起始停止】
起始・・・上腕骨共同伸筋腱、小指伸筋の筋膜
停止・・・小指の指背腱膜

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【小指伸筋とは】
小指伸筋は第5指の伸展時に働く筋肉になっています。が、あくまでもメインは総指伸筋になりますので補助的な役割になっています。
総指伸筋はMP関節(第3関節)に付着していますが、この筋肉にはMP関節の付着ありません。

また、若干ではありますが、第5指の外転という機能もあります。

【関連筋肉】
ー手指の伸展筋ー
総指伸筋
示指伸筋


長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)

【働き】
母指の外転
(第1指を外に広げる)

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【起始停止】
起始・・・前腕骨間膜、尺骨の骨間縁、橈骨後面
停止・・・第1指中手骨の底

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【長母指外転筋とは】
この筋肉は回外筋のすぐ下方に位置し回外筋と融合していることがしばしば確認されています。
働きは第1指の外転としていますが、若干ではありますが、手関節の橈屈という点においても機能しています。

【関連筋肉】
ー母指の外転筋ー
・短母指外転筋
・短母指屈筋

ー前腕の回外筋ー
上腕二頭筋
回外筋
長母指伸筋

ー手関節の橈屈筋ー
長橈側手根伸筋
長母指伸筋
橈側手根屈筋


円回内筋(えんかいないきん)

【働き】
前腕の回内。ヒジ関節の屈曲。
(ヒジから下を内側に捻る、ヒジを曲げる)

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【起始停止】
起始・・・上腕骨頭:内側上顆
尺骨頭:尺骨鉤状突起
停止・・・回内筋粗面、橈骨前面中間

【神経支配】
正中神経C6~C7

【円回内筋とは】
この筋肉の働きである、前腕の回内ってイメージ付きにくいと思いますが、ヒジから下だけを捻る感じになってきます。で、回内というのは手のひらを前面に向けた状態から母指を内側に捻りこむ感じの動きになってきます。

円回内筋はゴルフ肘のような「上腕骨内側上顆炎」の痛みの時にストレスをを受けていることが多くあります。

【関連筋肉】
ー前腕の回内筋ー
方形回内筋
橈側手根屈筋

方形回内筋(ほうけいかいないきん)

【働き】
前腕の回内。
(ヒジから下を内側に捻る)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・尺骨前面遠位1/4
停止・・・橈骨前面遠位1/4

【神経支配】
正中神経(前骨間枝)C7~C8

【方形回内筋とは】
前腕の回内運動に関していいますと、円回内筋よりも方形回内筋の方が働くことで可能になっています。普段の生活の中でわかりやすい動きとしましては、右利きの人が瓶のふたを開ける時に使うといわれるのが方形回内筋になっています。

ということは、方形回内筋と回外筋の拮抗筋の関係になっています。

【関連筋肉】
ー前腕の回内筋ー
円回内筋
橈側手根屈筋


回外筋(かいがいきん)

【働き】
前腕の回外。
(ヒジから下を外側に捻る)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・外側上顆、外側側副靭帯、橈骨輪状靭帯
停止・・・橈骨の近位1/3

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C6~C7

【回外筋とは】
回外筋の一番の特徴は、ちょっと特殊に付着しているところになります。橈骨を巻き込むように感じの起始部から始まり尺骨に停止部を持つという特殊な起始停止をっています。

働きとしては、右利きの人が瓶のふたを閉める際の動きが一番わかりやすいと思います。円回内筋・方形回内筋とは拮抗筋になっています。

【関連筋肉】
ー前腕の回外筋ー
上腕二頭筋
長母指外転筋
長母指伸筋


橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)

【働き】
手関節の屈曲、橈屈。前腕の回内。
(手首を曲げる、母指側に倒す。ヒジから下を内側に捻る)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・内側上顆
停止・・・第2,3中手骨の底

【神経支配】
正中神経C6~C7

【橈側手根屈筋とは】
手首を曲げる筋肉ということに関しては橈側手根屈筋に勝る筋肉はありません。前腕にある円回内筋と長掌筋の間を通り、筋腹は太さを徐々に増していき前腕の半ばでは腱となっていきます。

また、前腕の回内・手首の橈屈という働きもあるということでゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因の一つとしても挙げられることもあります。

【関連筋肉】
ー手関節の屈曲筋ー
浅指屈筋
深指屈筋
尺側手根屈筋

ー手関節の橈屈筋ー
長橈側手根伸筋
長母指外転筋
長母指伸筋

ー前腕の回内筋ー
円回内筋
方形回内筋


尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)

【働き】
手関節の屈曲、尺屈。
(手首を曲げる、小指側に倒す)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・外側上顆、尺骨後縁近位1/2
停止・・・第5中手骨の底

【神経支配】
橈骨神経(後骨間神経)C7~C8

【尺側手根屈筋とは】
尺側手根屈筋は手関節の屈筋として最も尺骨側に位置し、この筋肉の下には尺骨神経が走っています。

また、尺側手根屈筋は橈側手根屈筋や手掌筋と供にゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)の原因になりやすいので、この筋肉のスパズムには気を付けなければいけません。

【関連筋肉】
ー手関節の屈曲筋ー
浅指屈筋
深指屈筋
橈側手根屈筋

ー手関節の尺屈筋ー
尺側手根伸筋
小指伸筋


浅指屈筋(せんしくっきん)

【働き】
第2~第5指PIP関節の屈曲。
(母指以外の第2関節を曲げる)

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【起始停止】
起始・・・上腕尺骨頭:内側上顆、尺側側副靭帯
橈骨頭:橈骨前面
停止・・・第2~5指の中手骨の底

【神経支配】
正中神経C8~T1

【浅指屈筋とは】
この筋肉は深指屈筋と供に指の屈曲に働いています。筋繊維は浅層と深層に分かれており、浅層部は第3・4指の腱につながって深層部は第2・5指の腱へとつながっています

また、この筋肉は橈骨と尺骨の両方に起始を持つことも、他にはあまりない特徴の一つになっています。

【関連筋肉】
ー手指の屈曲筋ー
深指屈筋
虫様筋

ー手関節の屈曲筋ー
深指屈筋
尺側手根屈筋
橈側手根屈筋


深指屈筋(しんしくっきん)

【働き】
第2~第5指のDIP関節を屈曲。
(母指以外の第一関節を曲げる)

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【起始停止】
起始・・・尺骨前面近位2/3、前橈骨間膜
停止・・・第2~5指の末節骨の底

【神経支配】
橈側・・・正中神経(前骨間神経)C8~T1
尺側・・・尺骨神経C8~T1

【深指屈筋とは】
浅指屈筋と供に指の屈曲時に働いています。筋肉自体は尺側に位置しており筋繊維は母指以外の4つの指の腱に分かれていきます。

また、深指屈筋は指の屈曲筋唯一、DIP関節(第1関節)を曲げる筋肉になっています。

【関連筋肉】
ー手指の屈曲筋ー
浅指屈筋
虫様筋

ー手関節の屈曲筋ー
浅指屈筋
尺側手根屈筋
橈側手根屈筋


虫様筋(ちゅうようきん)

【働き】
MP関節を屈曲。DIP関節、PIP関節を伸展。
(第3関節を曲げる、第1・2関節を伸ばす)

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【起始停止】
起始・・・深指屈筋腱に付着(第2~第5指の掌側)
停止・・・指伸筋腱膜に付着(第2~第5指の背側)

【神経支配】
橈側は正中神経C8~T1
尺側は尺骨神経C8~T1

【虫様筋とは】
この筋肉は、なかなか複雑な構造と働きを持っています。まずは筋肉の起始である部位が骨ではなく深指屈筋腱となっており、総指伸筋の腱膜を停止部としています。
働きもMP関節(第3関節)を屈曲させ、DIP関節・PIP関節を伸展させるという感じになってきています。

また、この筋肉が一番力を発揮するのは指先での細かな作業時に活躍してきます。

【関連筋肉】
ー手指の屈曲筋ー
浅指屈筋
深指屈筋


長掌筋(ちょうしょうきん)

【働き】
手関節の屈曲。
(手首を曲げる)

詳しくはこちら
【起始停止】
起始・・・内側上顆
停止・・・手掌腱膜

【神経支配】
正中神経C7~C8

【長掌筋とは】
長掌筋の働きは手掌腱膜を緊張させることで、手関節の屈曲を行ったり、や握りこぶしを作るときなどで働いています。
こんな特徴のある長掌筋ですが、一番の特徴は欠損している人が人口の数パーセントもいることです。

【関連筋肉】
ー手関節の屈曲筋ー
浅指屈筋
深指屈筋
尺側手根屈筋
橈側手根屈筋