出かける時に天気が悪いと気分が乗りませんし、なぜか?雨の日に体調が悪くなることも…。
雨の日って、なんとなく頭が重かったり、身体がだるかったり、気分が沈んだりしませんか?これって「低気圧のせいかな〜?」なんてよく耳にしますが、実はそれって、ただの気のせいじゃないんです。ちゃんとした理由があって、そのカギを握っているのが「耳の中」にあるって知ってました?。
「えっ、耳?関係あるの?」って思ったかもしれませんが!私たちの身体って気圧の変化を感じるとき、耳の中がとても重要な役割を果たしているんです。今日はその不思議なしくみについて、わかりやすく紹介してみますお。
耳の中には気圧センサーがある?
私たち人間の耳の中には、「内耳(ないじ)」と呼ばれるとっても繊細な部分があります。この内耳には「前庭(ぜんてい)」や「三半規管(さんはんきかん)」という、バランス感覚や身体の動きを感知するセンサーのような器官があるみたいなんです。
これらの器官は、実は空気の圧力(気圧)の変化にもとても敏感で。たとえば飛行機に乗ったとき、耳が「キーン」となることがありますよね?あれは気圧が急に変化するから。耳の中の圧力と外の圧力のバランスが崩れることで、あんなふうに不快な感覚が起きるんです。
「耳管(じかん)」がカギ!
気圧の変化に関わるもうひとつの大事な器官が「耳管(じかん)」というところみたいなんです。耳管は、耳と鼻の奥(つまり喉のあたり)をつなぐ細い管で、普段は閉じているけど、あくびをしたり、つばを飲み込んだりすると開いて、耳の中の圧力を外の気圧に合わせて調整してくれるんです。
これって水の中に潜ったりし耳が詰まった時やに、つばを飲み込むと耳の詰まりが取れるというのは、この仕組みがあるからなんです。
でもこの耳管はストレスや疲れ、風邪などでうまく働かなくなることがあります…。特に雨の日のように気圧が低いときは、うまく調整ができないと、耳の中の圧力と外の圧力に差ができてしまい、その影響が”頭痛“や”めまい“、”だるさ“などの不調として現れてしまうようです。
自律神経にも影響が…
気圧の変化は、実は耳だけでなく「自律神経(じりつしんけい)」にも影響してきます…。自律神経は呼吸や心拍、体温調節など、私たちが意識しなくても勝手に動いてくれている神経のこと。なので、漢字でいうと「自立(じりつ)」っていう方が正解かもしれませんね!
で、気圧が下がると、この自律神経のバランスが崩れやすくなってしまい、身体がだるく感じたり、気分が落ち込んだりすることがあるんです。
ここでも、耳の中にある内耳が関係してきます。内耳は身体の傾きや動きを感知する場所でもあるので、気圧の変化で内耳がうまく働かなくなると、身体のバランスをとるために自律神経がフル回転。これが続くと交感神経(興奮モード)と副交感神経(リラックスモード)のバランスが崩れてしまい、身体にいろいろな不調が出てきてしまうんです。
天気の変化に敏感な人は「気象病」かも?
雨の日に体調が悪くなる人の中には、「気象病(きしょうびょう)」と呼ばれる状態になっている人もいます。これは天気や気圧の変化に身体が敏感に反応してしまって、”頭痛“や”肩こり“、”めまい“、”耳鳴り“などの症状が出ることをいいます。
この「気象病」、特に女性やストレスの多い人、普段から耳鳴りや乗り物酔いしやすい人に多いといわれています。そしてその大きな原因のひとつが、やっぱり「耳の中のバランスの乱れ」ようなんです。
どうすれば予防できるの?
じゃあ、雨の日の不調を少しでも軽くするにはどうすればいいのでしょうか?ポイントは、耳と自律神経をいたわってあげることです。
- 耳のマッサージ
- ゆっくりお風呂に入る
- 軽い運動
- 規則正しい生活
耳の周りを軽くマッサージすることで、血流がよくなって耳管の働きが改善されることがあります。
ぬるめのお湯でリラックスすることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
ストレッチやウォーキングなどで血流を促すと、耳や脳への酸素供給がよくなります。
睡眠や食事をしっかりとることで、体全体のバランスが整い、気圧の変化にも強くなります。
まとめ
雨の日に体調が悪くなるのは、けっして「気のせい」ではありません。私たちの耳の中、とくに内耳や耳管が気圧の変化に敏感に反応してしまい、身体のバランスや自律神経に影響を与えることで、さまざまな不調が起こってしまうんです。
耳って、普段あまり意識しないけれど、実はとっても繊細で、私たちの健康に深く関わっているんです。だからこそ、ちょっとした耳のケアや生活習慣の見直しで、雨の日も元気に過ごせるようになるかもしれません。
「今日はなんだかだるいな…」と思ったら、ちょっと耳をいたわってあげてくださいね!