よく話にはなるんですが、「普段から仕事で身体は動かしているので、わざわざ運動する必要って?」こんな話よく聞くんです。

結論から言いますと、絶対に運動したほうがいいです!!
仕事の活動と「運動」の違いを知って、もっと健康に!
デスクワークの方も、現場で身体を動かす方も、日々のお仕事を通じて身体を使っていることと思います。特に「肉体労働だから、わざわざ運動しなくても大丈夫!」と思っている方もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください! 実は「仕事で身体を動かすこと」と、「健康のために行う運動」には、大きな違いがあるんです。この違いを理解することが、さらに健康になれるか!
仕事の「動作」が「運動」にならない3つの理由
「仕事で身体を動かしているから、運動はしてるはず!」という感覚、よくわかります。しかし、残念ながら仕事中の動きは、健康のために行うべき運動の代わりにはならないことが多いんです。その理由を3つ。
身体は「楽をしよう」とする本能
人間はホント賢く、そして怠け者…。私たちは、できるだけ”エネルギーを節約“しようとする本能があり、それは仕事の動作も例外ではありません。

例えば、重い荷物を運ぶ作業でも毎日同じ動作を繰り返すうちに、身体はその動作を最も効率よく、最も疲れない方法でこなそうとします。これって「関節の可動域を最大限に使わない」や「楽な姿勢で行う」といった動きになるということです。
ですが、運動というのは、あえて身体に「負荷」をかけたり、「慣れない動き」をしたり、「関節を目一杯動かす」ことで、心肺機能や筋力、柔軟性を向上させる行為です。省エネモードの仕事の動作では、この「運動の目的」は達成されにくいのです…。
動作の「偏り」と「アンバランス」
仕事って、どうしても偏がちです。
- 重いものを持つ動作は多いが、全身を大きく動かすことは少ない。
- 利き手や利き足など、常に負担が集中している。
- ずっと座っている、ずっと立ちっぱなし、という同じ姿勢が続く。
このような偏った動きや姿勢は、特定の筋肉だけが酷使されて硬くなり、逆に使われない筋肉は衰えてしまいます。結果、全身の筋肉のバランスが崩れ、”肩こり、腰痛、膝の痛み“などの不調が起こりやすくなってきます。

運動やストレッチは、この仕事で生じたアンバランスをリセッするためにも行うものです。普段使わない筋肉を刺激し、硬くなった筋肉を伸ばすことで、身体全体のバランスを整える大切な時間なんです!!
心肺機能への「継続的な刺激」が足りない
健康的な身体を作る上で非常に重要なのが、「心肺機能(スタミナ)の向上」です。
有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)は、心拍数をある程度の時間、継続的に高めることで、酸素を取り込む能力を高め、血流を改善し、脂肪を燃焼しやすくする効果があります。

しかし、仕事の動きは立ち止まったり急に動いたり、休憩が入ったりと、心拍数が高まっても継続しにくいことが多いです。また、肉体労働であっても「楽な動き」を選んでいるため、心肺機能を高めるほどの負荷がかかり続けることは稀なんです。
健康な未来のための2つのアクション!
仕事の動きではカバーしきれない部分を補うために、日々の生活に「意識的な運動」を取り入れることが、健康を維持することになってきます!
「関節の可動域」を広げるストレッチ
まずは、ストレッチから始めましょう!これは、仕事の動作で楽をしたがる身体を強制的にリセットする行為です!

- 特に固まりやすい股関節や肩甲骨周りを意識的に動かして伸ばしましょ。
- ストレッチは筋肉を伸ばすだけでなく、血流を改善し、疲労回復を早める効果もあります。
- お風呂上りや寝る前など、リラックスした状態で行うのも効果的です。たった5分でも毎日続けることが大切です。
「意識的な負荷」をかける運動
次に、週に数回でもよいので、少し心拍数を上げる運動や筋力トレーニングを取り入れましょ。
- エレベーターではなく階段を使う。
- 一駅分歩く。
- 自宅でできるスクワット*などを数セット行う。

「疲れるから楽をしようとする」仕事の動きとは反対に、「あえて少しキツい」と感じる動きをすることで、身体は確実にレベルアップし、結果として仕事中の疲れにくい身体を手に入れることができるんです。
まとめ
仕事で身体を動かしているのは素晴らしいことです。でも、それはあくまで「仕事」のタスクをこなすための動きであり、あなたの健康をフルサポートするための「運動」ではない、ということをぜひ覚えておいてください。
- 仕事の疲れは、ストレッチでリセット!
- 仕事では使わない筋肉やスタミナは、意識的な運動でチャージ!
この2つを日々の生活に取り入れることで、もっと軽やかに、もっと元気になりますよ。一緒に頑張りましょ!

