意外かもしれませんが、視力の左右差が原因で”肩こり“が酷くなることもあるって知ってますか?
「最近”肩こり“、慢性化してるんだよね…。」
そう言っている方、もしかしたらその”肩こり“、目のせいかもしれませんよ?特に、左右の目の視力に差がある場合、それが”肩こり“の原因になっている可能性があるんです。
「え、視力と”肩こり“に関係があるの?」
そう思われた方もいるかもしれませんね。でも、実はこれって身体のメカニズムから考えると、とっても納得できる話なんです。今回は、視力の左右差が”肩こり“を引き起こすメカニズムと、その対策について、ざっくりとお話ししていきましょう。
なぜ視力の左右差が”肩こり“を引き起こすの?
想像してみてください。もし右の目の視力が悪かったら、あなたはどうしますか?無意識のうちに、良い方の目、つまり左の目でものをしっかりと見ようとしませんか?あるいは、右の目が見えにくい分、右側の顔を対象物に近づけたり、顔を右に傾けたりする癖がついてしまうかもしれません。
そうなんです、ここがポイント!私たちは、両目で均等にものを見ようとします。でも、片方の視力が悪いと、脳は「見えにくい」という情報をキャッチし、その不足を補おうとします。その結果、無意識のうちに身体のバランスを崩してしまうんです。
具体的に何が起こるかというと
じゃ〜いったい、どんなことが身体に起こっているかと言いますと!
顔の傾きや身体のひねり
右の視力が悪いと、無意識に右側を対象物に向けたり、顔を右に傾けたりすることが増えます。これは見えにくい右目を補うために、良い方の左目を使おうとしたり、見えにくい右目の視界を確保しようとする動作なんです。
首や肩の筋肉のアンバランス
顔が右に傾くと首の筋肉は常に右側が収縮し、左側が引き伸ばされる状態になります。これが長時間続くと、右側の首や肩の筋肉は常に緊張し硬くなってしまいます。一方で、左側の筋肉は常に引っ張られている状態なので、これもまた疲労が蓄積しやすくなります。
無意識の力み
「ちゃんと見たい」という気持ちから、自然と目に力が入ったり、眉間にしわを寄せたりしていませんか?こうした無意識の力みも、首や肩、そして頭部の筋肉に負担をかけ、”肩こり“を悪化させる原因になります。
このような状態が続くと、首から肩にかけての血行が悪くなり疲労物質が溜まりやすくなります。結果として頑固な”肩こり“や”首の痛み“、さらには”頭痛“まで引き起こしてしまうことがあるんです。まさに悪循環なんです。
セルフチェックしてみよう!
「私は大丈夫?」「もしかしたら私にも当てはまるかも…」そう感じた方のために、簡単なセルフチェックをしてみましょう。
鏡の前で顔をチェック
正面を向いて鏡を見てみてください。顔が左右どちらかに傾いていませんか?肩の高さに左右差はありませんか?
普段の姿勢を意識
パソコン作業中やスマホを見ている時、テレビを見ている時など、普段どんな姿勢をとっていますか?無意識のうちに顔を傾けたり、首をひねったりしていませんか?
目の疲れ具合
片方の目だけが特に疲れやすい乾燥しやすい、という経験はありませんか?
視力の変化
最近、視力が落ちたなと感じることはありませんか?特に、以前は左右差がなかったのに最近になって左右差が出てきたという方は要注意です。
これらのチェック項目に心当たりのある方は、視力の左右差が”肩こり“に関係している可能性が高いかもしれません。
視力と”肩こり“の悪循環を断ち切るために
では、この悪循環を断ち切るためにはどうすれば良いのでしょうか?いくつか具体的な対策を。
眼科を受診して視力をチェック!
これが最も重要です。まずは眼科を受診して、ご自身の正確な視力を測定してもらいましょう。左右の視力差がある場合は、その度合いや原因を専門医に診てもらうことが大切です。
適切なメガネやコンタクトレンズの作成
視力差がある場合、適切な度数のメガネやコンタクトレンズを使用することで、両目でバランス良くものを見ることができるようになります。これだけでも無意識の体の傾きや首への負担が軽減され、”肩こり“の改善につながることがあります。
隠れ斜視の可能性も
左右の視力差が大きい場合、隠れ斜視など目の位置のずれが原因になっていることもあります。専門医に相談することで、適切な治療法や矯正方法が見つかるかもしれません。
目のケアを日常に取り入れよう!
視力矯正だけでなく、日頃から目をいたわることも大切です。
休憩をこまめに取る
パソコンやスマホを長時間使う場合は、20分に一度は20秒間、20フィート(約6メートル)先の遠くを見る「20-20-20ルール」というのがあるみたいなのでを実践してみてください。
目を温める
ホットタオルなどで目を温めることで、血行が促進され目の疲れが和らぎます。
まばたきを意識的に増やす
乾燥を防ぎ、目の表面を潤すことで目の負担を軽減できます。
適度な運動
全身の血行を促進することで”肩こり“の改善だけでなく、目の周りの血行も良くなります。
姿勢を意識し、ストレッチを取り入れる!
視力の左右差が改善されても、長年の癖で姿勢が悪くなっている場合があります。
正しい姿勢を意識する
座る時も立つ時も、背筋を伸ばし肩の力を抜いて、頭が身体の真上に来るように意識しましょう。
首や肩のストレッチ
定期的に首や肩をゆっくりと回したり、伸ばしたりするストレッチを取り入れましょう。特に、左右のバランスを意識したストレッチが効果的です。
例:首を左右にゆっくり傾ける、肩を大きく回す、両手を組んで背伸びをするなど。
専門家の力を借りる
身体の歪みをチェックしてもらい、適切な施術を受けるのも良いでしょう。姿勢改善のアドバイスをもらうことで自分の気付いてない癖などを確認できますのでオススメです。
まとめ
視力の左右差と”肩こり“、一見すると関係なさそうに思えるこの二つには実は密接なつながりがあります。片方の目の視力が悪いと無意識のうちに身体全体のバランスが崩れ、それが首や肩の筋肉に過度な負担をかけ、”肩こり“を引き起こしてしまうのです。
もしあなたが長年”肩こり“に悩まされているなら、一度、ご自身の目の状態に目を向けてみませんか?眼科を受診して視力をチェックし、適切な矯正を行うだけでも、”肩こり“が劇的に改善する可能性があります。
また日頃から目をいたわり、正しい姿勢を意識しストレッチを取り入れること。これらを継続することで、視力の左右差による”肩こり“の悪循環を断ち切り、快適な毎日を送ることができるはずですので意識するのも大切ですね。