毎日当たり前のようにしている「呼吸」のことを、ちょっとちょっと見直したほうが良い事がありそうです!

さて、突然ですが「呼吸」って、毎日何気なくしているけれど、実はとっても奥深いものなんです。そして、その呼吸の中で多くの人が「吸うこと」に意識が向きがちですが…。実は「吐くこと」こそが、あなたの心身を元気にするカギを握っているって知っていましたか?
なぜ「吐くこと」がそんなに大切なの?
私たちは生きている限り、あらゆることでエネルギーを使い続けています。その過程で身体の中には二酸化炭素という老廃物が発生します。この二酸化炭素。細胞にとっては不必要なもので、溜め込んでしまうと、血液が酸性に傾いてしまったり、身体がだるくなったり、疲れやすくなったりする原因になります…。
そんなんで、「息を吐く」という行為は、この不要な二酸化炭素を身体の外へ積極的に追い出す行為、デトックスそのものなんです。しっかり吐き出すことで、身体は「よし、これで古い空気がなくなったぞ!」と認識し、結果として次に新鮮な空気(酸素)をより深く、より多く吸い込むことができるようになります。つまり、良い「吸気」は、良い「呼気」から生まれるというわけです!

想像してみてください。満タンになったゴミ箱には、もう次にはゴミは入りませんよね?それと同じで、肺の中に古い空気が残ったままだと、どんなに頑張っても新しい空気は十分に取り込めないのです。
現代人は「吐き出し不足」!?
残念ながら、私たちの多くは日常の中で無意識のうちに浅い呼吸をしています…。特にストレスを感じている時や、パソコンやスマホを見ている時、または緊張している時などは、交感神経が優位になり、呼吸が速く短くなりがちです…。

この「浅い呼吸」の癖がつくと、十分な量の古い空気を吐き出せなくなり、肺の下の方に「残気」として古い空気が溜まってしまいます。これが、いつもなんだか息苦しい疲れが取れないといった不調につながる大きな原因の一つみたいです。
また、自律神経の観点から見ても、「吐くこと」は非常に重要です。
- 吸う時:<心拍数が上がり、身体を活動モードにする交感神経が優位になる。
- 吐く時:心拍数が下がり、身体をリラックスモードにする副交感神経が優位になる。

つまり、長く、ゆっくりと息を吐くことは、能動的にあなたのリラックススイッチをオンにする行為なのです。イライラしたり、不安を感じたりした時に「深呼吸しなさい」と言われるのは、この「吐くことによるリラックス効果」を狙っているからなんです!
いますぐできる!「吐く」を意識した呼吸法
それでは、普段の生活で簡単に取り入れられる、「吐く」ことを意識した呼吸のコツをご紹介します。
「吸う:吐く」の黄金比を変えてみる
普段は吸う時間と吐く時間が同じくらいかもしれませんが、意識的に「吐く時間」を「吸う時間」の2倍にしてみましょう。

- 鼻からゆっくりと3秒かけて息を吸います。(お腹が膨らむのを意識!)
- 口をすぼめて(細いストローから出すように)ゆっくりと6秒かけて息を吐ききります。(お腹がへこむのを感じで!)
- これを数回繰り返します。
身体の力を「フッ」と抜く
吐き出す時に、肩や胸に入っている余計な力を「フッ」と抜くイメージを持つと、よりスムーズにリラックスできます。特にお腹(腹筋)を使って、肺の底にある空気を押し出すように最後まで吐き切ることが大切です!

声や音を出す
「ハァー」とため息をつくように、声や音を出しながら吐くのも効果的です。音を出すことで、しっかり吐ききれたかどうかを自分の耳で確認できますし、より深いリラックス効果が得られます。

まとめ
呼吸は、「酸素を取り込む」だけでなく、「二酸化炭素を出す」「体内のpHバランスを整える」「自律神経をコントロールする」という、あなたの健康を支える超重要な役割を果たしています。

今日から、「吸う」ことよりも、「吐ききる!」ことに意識を向けてみてください。しっかりと古い空気をデトックスし、リラックススイッチをオンにすることで、きっと心も身体も軽くなり、毎日がもっと穏やかでエネルギッシュになるはずです!

