靴のインソールが合わずに膝が…

「靴のインソールを変えただけなのに、まさか膝がこんなに痛くなるなんて…」と、驚きとショックを感じていらっしゃることとお察しします。

インソールが合わなく膝に痛みが

せっかく健康や趣味のためにランニング・ウォーキングしているのに、しかも膝や足首に負担を掛けまいと言うことで、インソールを入れたことが引き金になって膝が悲鳴を…。

これじゃ、本末転倒です。

犯人は「たった一枚の板(インソール)」だった?

まず結論から言うと、膝が痛くなったのは膝そのものが弱いからではありません。足元の「わずかな傾き」が、脚全体のバランスをドミノ倒しのように崩してしまったことが原因なんです…。

今回、靴のインソールが合わなかったことで、足首が「内反(ないはん)」という状態になりました。これは足の裏が内側を向くようにグニュッと傾いてしまう動きになるのです。

足首の内反が原因で膝に痛み

「えっ、足首がちょっと傾いただけで膝に関係あるの?」と思うかもしれません。でも、人間の身体は高層ビルと同じで、土台(足元)が1センチでも傾けば、上に行けば行くほど(膝や腰)は数メートル分もの大きな揺れや歪みとして現れるんです…。

痛みのリレー:足首から膝への「負の連鎖」

なぜ足首の傾きが膝の外側の痛みになるのか?その原因はと言いますと!キーワードは”大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)“と”腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)“になってきます。

足首の内反が「外側のライン」をピンと張らせる

足首が内側にカクンと倒れると(足首の内反)、身体は外側に倒れそうになるのを防ごうとして、太ももの外側の筋肉をギュッと緊張させます。ここで登場するのが先ほど紹介した、腰から太ももの外側にある小さな筋肉である”大腿筋膜張筋”です。

大腿筋膜張筋

筋肉の緊張が「最強のロープ」を引っ張る

この”大腿筋膜張筋“は、太ももの外側を通る長くて頑丈な”腸脛靭帯“という「ロープ」に繋がっています。
筋肉が緊張して縮むと、このロープ(靭帯)が上方向にグイグイと強く引っ張り上げられます。すると、ロープはパツパツに張り詰めた状態になります…。

大腿筋膜張筋と腸脛靭帯は繋がっている

膝の骨とロープが「火花」を散らす

パツパツに張った”腸脛靭帯“は膝を曲げ伸ばしするたびに、膝の外側にある出っ張った骨(大腿骨外側上顆)の上を、行ったり来たりと移動します。

正常な時:ロープに余裕があるので、スムーズに動く。
今回:ロープがピンピンに張っているため、動くたびに骨と激しくこすれ合う。

この「こすれ」が何度も繰り返されることで炎症が起き、”膝蓋骨(お皿)“の外側あたりに鋭い痛みが出る…。これってが、いわゆる「ランナーズニー(腸脛靭帯炎)」と言う話れる症状になってきます。

なぜ「インソール」がスイッチを入れたのか?

もしかすると、以前から足首が内反しやすいクセを持っていたのかもしれません。しかし、これまでは靴や自分の筋肉でなんとかカバーできていたのでしょう。

そこに「合わないインソール」が入ったことで、我慢の限界を超えてしまいました。

自分に合ったインソールを選ばなければいけません

土踏まずのサポートが強すぎたり、逆に柔らかすぎて足首のグラつきを助長したり…。
その結果、足首が「不自然な角度」で固定され、走るたびに何千回も、”大腿筋膜張筋“が”腸脛靭帯“という「膝のロープ」を引っ張り続けてしまったからです。

復活へのステップ:どうすれば治る?

「もう走れないの?」と不安になる必要はありません!原因がはっきりしているので、対策も明確です。

まずは「炎症」を鎮める

痛みが強い今は、火事が起きている状態です。

アイシング:走った後や熱感がある時は、膝の外側を冷やしましょう。
お休みする:無理に走ると、腸脛靭帯がさらに厚くなって治りにくくなります。「休むのも練習のうち」です。

患部を冷やしてケアする

筋肉の「張り」を緩める

引っ張っている「元」を緩めてあげましょう。

”大腿筋膜張筋“のリリース:骨盤の横(ポケットのあたり)にある筋肉を、フォームローラーやテニスボールで優しくほぐしてください。ここが緩むと、”腸脛靭帯“の緊張が弛んできます!

大腿筋膜張筋に筋膜ローラーを使う

土台を整える

インソールの見直し:今のインソールは一旦外しましょう。自分の足の形や、走る時のクセ(内反)をしっかり分析してくれる専門ショップで相談するのが近道です。
足首の柔軟性と筋力:足首がグラつかないよう、足の指を使えるようにしたり、足首周りのインナーマッスルを鍛えたりするのも効果的です。

インソールを外す

身体はあなたに「教えてくれている」

今回の痛みは僕自身のことで、このようなことは身体からの「今の足元のセッティング、合ってないよ!」という大切なメッセージだと実感しています…。

膝が悪いのではなく、足首の頑張りを膝が肩代わりしてくれていただけ。そう思うと、少し自分の身体と向き合う時間が必要ですね。

インソール一つで身体の動きは劇的に変わります。それは逆に言えば、「自分にぴったりの設定」を見つければ、今まで以上に良いパフォーマンスができることもあることでしょ!!

とにかく、道具一つで良いも悪いの変化が出ると考えさせられましたわ!

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