人間、ヨコの動きには問題なく対応できるのですが、年齢とともにタテの動きが辛くなってきますよね・・・。
飲食店でお仕事をされているこちらの女性。少し前に体調を崩してから、なんか身体の調子が悪くなってしまい今は”右殿部に痛み”があるということでお越しいただきました。
たしかに年齢を重ねてくると、どこの部分というわけではないのですが調子を崩してしまうと身体中全身のありとあらゆるところに異変が起きてくることは多いです。
ホントに身体のバランスを保つということは重要だと最近は痛感させられます。
ところが、今回の”右殿部の痛み”は、また少し違う原因もあるようで・・・。
どうも職場に20センチぐらいの段差があるそうなんですが、その段差がよく通る場所にあるらしく1日に何十回も昇り降りしているそうなんです。
たった1段なんですが、負担は大きくなるみたいで・・・。
そうなんですよ!!
人間はヨコ動きよりタテの動きのほうが身体には負担がかかってきます。それがたった一段でも1日に何十回ともになればなおさらですし、20センチっていいますとちょっと大変な高さになってきますので殿部の筋肉には負担が掛かってきますね。
殿部の筋肉の中でも大殿筋は足というか股関節を反るときに使う筋肉になるのですが、歩いたりするぐらいでは、それほど負担は掛かってきません。ですが、階段などの登りなどの上下に動く時には大きな負担が掛かってきます。
逆をいえば、殿部の筋肉を鍛えるためには歩くぐらいではダメで・・・。階段の昇り降りのような上下の動きのある運動をしなければいけないということになってきます。
また、殿部の筋肉の緊張は”腰の痛み”に発展していくことが頻繁にありますので気をつけないといけません。
今回の痛みは筋肉疲労というのが一番の原因になってきますので、20センチの段差がなくなるか、身体がなれて殿部の筋肉がついてこれば改善すると思われます・・・。
家でのストレッチと少しの間はお時間を作っていただくのが一番かと思いますね。
ホント年を重ねるにつれてバリヤフリーの大切さが身に染みますわ・・・。
ちなみに階段は下りるときのほうがヒザに負担がきますので注意してください。