肘の問題で、よく言われるのはこの二つの症状ですよね…。”テニス肘“と”ゴルフ肘“ってなにがちがうの?
なんだか最近、肘がじんわり痛む…。重い物を持ったりドアノブを回すときに「うっ」っていう痛みが…。そんなときに聞いたことがあるかもしれないのが、”テニス肘“や”ゴルフ肘“という言葉。でも、これってテニスやゴルフをしている人だけの話じゃないんです!!
実はこの2つ、どちらも肘の使いすぎで起こる、わりと身近なトラブル。でも、痛くなる場所や動きにちょっとずつ違いがあるんですので、今回は、そのちがいをやさしく解説してみますね。
”テニス肘“ってどんなもの?
まず”テニス肘“は、正式には「外側上顆炎(がいそくじょうかえん)」っていうちょっと難しい名前がついています。簡単に言うと、肘の外側(親指側)が痛くなる症状です。
原因は、手首を反らせたり、ものを引っ張ったりする動作の繰り返し。たとえば、テニスでバックハンドをバシッと打つ動きがそうですね。でも、実はテニスをしていなくても発症することがよくあります。パソコンのマウスを使いすぎたり重い荷物をよく持ち上げる人なんかにも起こります。
”ゴルフ肘“ってなに?
一方の”ゴルフ肘“は、「内側上顆炎(ないそくじょうかえん)」といいます。こちらは肘の内側(小指側)が痛むのが特徴です。
こっちは手首を内側にひねったり、ぎゅっと握るような動きをたくさんすることで痛みが出てきます。たとえば、ゴルフのスイングでクラブを強く握って振る動作ですね。でもこちらも同様にゴルフをしていない人にも起きます。重たいカバンをいつも同じ手で持っていたり、子どもを抱っこする回数が多かったり…。そんな日常の中でもホント些細なことにも原因があるんです。
どこが違うの?
ざっくりまとめると、こんな感じです。
「外側が痛いときは”テニス肘“、内側が痛いときはゴ”ルフ肘“かも」と覚えておくとわかりやすいですね。
どうすればよくなるの?
どちらも、まずは無理をしないことが大切です!!痛いのにがんばって使い続けると、なかなか良くなりません…。以下のようなことを意識してみてください
- なるべく手首や肘を休ませる
- 冷やすと痛みが和らぐこともあります(アイシング)
- ストレッチや軽い体操で血行をよくする
- サポーターやテーピングを使ってサポートする
痛みが長引くときは、早めに専門家に受診するのが安心です
予防もできる?
もちろんできますよ!
ポイントは、「手首と肘をいたわること!!」たとえば:
- 同じ動作を長時間続けないようにする
- 作業の前後にかんたんなストレッチを取り入れる
- 荷物を持つときは左右バランスよく
- スポーツをするときは、フォームの見直し
このようなことに気を付けていくだけでも、十分に”テニス肘・ゴルフ肘“の予防にもなってきます。
まとめ
”テニス肘“も”ゴルフ肘“も、日常生活の中で起こることがあるごく一般的な症状です。名前はスポーツっぽいけど家事や仕事、子育ての中でも起きやすいんです…。
もし「あれ? 肘が変だな…。」と思ったら、まずはがんばりすぎずに少し手を休めてみてください。それだけでも肘にとっては大きな助けになります。