これを見てくれている人なら一度は絶対にあると思う、関節が鳴る…。特に指の関節が。北斗の拳のケンシロウみたいなことです!!
で、今回は「ポキッ」ってなんの音?
指を引っ張ったりしたときや、肩を回したときに「ポキッ」と音がすることってちょくちょくありますよね?
引っ掛かりが取れてちょっとスッキリしたり、クセになってついやっちゃう人もいるかもしれません。でも、「これって身体に悪いの?」「骨がこすれてるの?」と気になる人も多いはず。今回は、そんな“関節が鳴る音”のヒミツを、やさしくわかりやすく紹介してみます!
まず、関節っていうのは骨と骨がつながって動くところのこと。ここには「滑液(かつえき)」という特別な液体が入っていて、関節の動きをスムーズにしてくれているんです。で、この滑液の中には実は空気(ガス)がちょっとだけ溶けこんでいます。
では、なぜ音が鳴るのかというと!!
たとえば指をギュッと引っ張ったり、関節を急に動かしたりすると、関節の中の空間が少し広がって圧力が下がるんですね。そうすると、それまで液体に溶けていたガスが“プクッ”と泡になって出てくるんです。そしてその泡がパチンと弾けることで、「ポキッ」という音が鳴るというわけです。
これを「キャビテーション現象」というみたいです。
ちなみに、一度鳴らした関節がすぐにはもう一度鳴らせないのは、この泡がまた液体に溶けこむまでに時間がかかるから。だいたい10~30分くらいでまた鳴るようになります。
└─ 関節内の滑液にガスが溶けている [2] 指を引っ張る・伸ばす
└─ 関節空間が広がり、圧力が低下 [3] 気泡が発生
└─ 滑液からガスが急激に気泡化 [4] 気泡が破裂
└─「ポキッ」と音が鳴る [5] 気泡は時間とともに再吸収される
└─ しばらく音が鳴らない状態に戻る
また、音の原因はそれだけじゃありません。たとえば肩や膝などの大きな関節では、筋や腱(けん)が骨にちょっと引っかかって、それが戻るときにも「コキッ」と音が鳴ることがあります。これは関節の構造の問題で誰にでも起こる自然な現象です。
「関節を鳴らすと身体に悪いのでは?」と心配する人もいますが、基本的には痛みがない限りは問題ありません。実際、毎日指を鳴らしていた人の手と、鳴らさなかった手を比べても関節の健康に違いはなかったという研究結果もあります。
ただし、無理に鳴らそうとしたり音と一緒に痛みや腫れがある場合は注意が必要です。その場合は関節に炎症があったり、他のトラブルがあるかもしれないので一度お医者さんに診てもらいましょう。
まとめると、関節が「ポキッ」と鳴るのは、関節液の中で気泡ができて弾ける音が主な原因。自然なことなので、無理なく痛みがなければ気にしすぎなくてOKです。でも身体のサインには敏感でいたいところですね!