ボク自身ことですが、若干この症状は感じています・・・。
手や指をよく使う仕事をしている人にとって、気をつけたいトラブルのひとつが「”腱鞘炎“(けんしょうえん)」です。名前は聞いたことがあっても、「なんとなく手首が痛い」と感じるくらいで放っておく人も多いかもしれません。
ですが、これが意外とやっかいで・・・。悪化すると日常生活にも支障をきたすことがあるので、特に指や手首を酷使する仕事をしている人は要注意です。
”腱鞘炎“というのは、簡単に言えば、指や手首を動かすための「腱(けん)」と、それを包んでいる「腱鞘(けんしょう)」の間に摩擦や炎症が起きて、痛みや腫れや動かしづらさなどが出てくる状態です。
小さな動作の繰り返しが原因になることが多く、「ちょっと手を使いすぎたかな?」という程度でも、反復して使いすぎると”腱鞘炎“に発展してしまうんです・・・。
では、どんな仕事の人が”腱鞘炎“になりやすいのかと言いますと?
まず代表的なのがパソコンを使う仕事。長時間キーボードを打ち続けたり、マウスを細かく操作したりすることで、指や手首の筋肉や腱に常に負荷がかかります。
特に、手首を浮かせたままタイピングしたり、無理な角度で長時間作業を続けていると、知らないうちに炎症が進んでしまうことがあります。「仕事が終わる頃には手がだるい」「クリックしすぎて手首がジンジンする」なんて人は、”腱鞘炎“になりかけているかもしれませんので注意しないとです。
次に多いのが美容師さんやネイリストさんなど、手先を使う職人系のお仕事。
ハサミやブラシ、コームを細かく操作する動作が多く、特に親指や手首にはかなりの負担がかかります。しかも、1日に何人ものお客様を対応するので、手を休める時間もあまり取れません。気づけば「ドアノブを回すのが痛い」「ペットボトルのフタが開けられない」なんてことも多く聞きます。そこではじめて”腱鞘炎“に気づくこともあります。
さらに、調理師さんやパン職人、ピアニスト、整体師など、指先に繊細な動きが求められる仕事の人もリスクは高めです。力の加減が難しい仕事ほど、知らず知らずのうちに筋肉や腱に負担がかかっているんです・・・。
じゃ〜、”腱鞘炎“を防ぐためにはどうすればいいの?
- 無理をしないこと
- こまめなケア
まず意識したいのが作業姿勢。パソコン作業であれば、手首が反りすぎたり下がりすぎたりしないように、手首をできるだけフラットに保つこと。リストレスト(手首クッション)を使ったり、机と椅子の高さを調整するだけでも手首の負担は大きく変わります。
美容師さんなどの場合は、道具の持ち方や力の入れ方を工夫して、できるだけ「ぎゅっ」と握らないように意識してみ流のも良いでしょう。
そして、定期的なストレッチやマッサージも大切です。数時間に一度は手を止めて、手首や指をぐるぐる回したり、反対の手で優しく引っ張ってストレッチするだけでも違います。お風呂の中で手首を揉みほぐすのも効果的です!
痛みが出始めたときには、我慢せずに早めに休むことがとても大切。”腱鞘炎“は「少しの無理」の積み重ねで悪化してしまいます・・・。「まだ大丈夫!」と無理をして使い続けてしまうと、慢性的になって回復に時間がかかるようになります。ひどい場合には、腱鞘を切開する手術が必要になることもあるので、できるだけ早い段階でケアするのが理想です。
仕事で手を使うのは避けられないこと。でも、だからこそ自分の身体のサインを見逃さず、こまめにケアしてあげることが長く元気に働く秘訣です。毎日頑張ってくれている自分の手に少しだけも優しくしてあげましょう。